コロナウイルスの影響でインターネット通販の売上が増加
コロナウイルスの影響でテイクアウトやインターネット通販へ新たな道を切り開く店舗は増えたと思います。
TVでは無料でネットショップが簡単に作れるBASEのCMを頻繁に見かけるようになりました。
実際にインターネット通販の売上は増えており、弊社の取引先でも2020年4月〜5月は昨年度比10%〜60%増となりました。
最近こういう質問をされる機会が増えました。
「インターネット通販は儲かりますか?」
「はい、儲かります。但し・・・」
インターネット通販を始める前に、試算をしませんか?
インターネット通販を始めようと思っている人が真っ先に思いつくのはホームページです。
確かに、ショッピング機能のあるホームページを用意すれば注文を受け付けることはできます。
でも、ちょっと待って下さい。
「インターネット通販を始める前に、試算をしませんか?」
試算をしておけば後から「こんなはずじゃなかった」という誤算も未然に防げます。
特に未開拓の分野ほどあれば大きな損失を防ぐことができます。
試算をするための数字を調べれば自ずと業界のことも見えてきます。
インターネット通販を始める前に損益計算書(PL)を作ろう
損益計算書というのは英語で「Profit and Loss Statement」ということから、私は「PL」と略して呼んでいます。
野球が好きな方はPLというと特別な思いがあるかもしれません。
大なり小なり事業を始める前には必ず損益計算書を作りましょう。
損益計算書(PL)とは?
損益計算書とは、一言でいうと事業の成績表です。
大きく分類すると損益計算表には以下の項目があります。
- 売上高
- 売上原価
- 売上総利益
- 販売費及び一般管理費
- 営業利益
- 営業外収益
- 営業外費用
- 経常利益
- 特別利益
- 特別損失
- 税引前当期純利益
- 法人税等
- 法人税等調整額
- 当期純利益
インターネット通販ではこれだけの項目だけあれば十分
インターネット通販を始める前にシミュレーションして欲しい項目があります。
それは以下の通りです。
- 売上高
- 売上原価
- 売上総利益
- 販売費及び一般管理費
- 営業利益
「なーんだ。簡単じゃないか。」と思われる方もいるかも知れません。
その気持ちはとても大事ですが、お支払い方法や配送方法が多いので甘く見てはいけません。
無料のショッピングカートだと書かれてあっても、売上や支払い方法に応じて手数料が発生する場合もあります。
代金引換でのキャンセルとクレジットカードによる注文のキャンセルでは費用が変わってきます。
難しくはありませんが、めんどくさいです。
損益計算書を最初に作るかどうかで大きく道が変わる。
- 楽天市場に出店する
- Yahooショッピングに出店する
- Amazonに出店する
- 独自ドメインでオリジナルのショッピングサイトを用意する
色々な道があります。
配送会社でも多くの選択肢があり、発送元の地域と配送先の地域で料金が異なります。
発送方法や出荷量によって宅配便の企業も異なります。
商品を発送した後のキャンセルと発送後のキャンセルでは費用が変わってきます。
実際にどこでどれくらい費用が発生するのか、あらかじめ算出しておけば失敗するリスクは大きく減ります。
逆に儲かるチャンスを発掘することもできます。
損益計算書を作成するタイミング
まずは事業を始める前に必ず作成しましょう。
次に、毎月月初です。
企業の決算期では出荷された注文をカウントして集計しますが、毎月月初に作成する損益計算書は受注(注文)分をカウントして集計しております。
受注分をカウントする理由は以下の通りです。
- 広告やショップのセール等の施策の費用対効果など本来の営業力を測定することができる。
- 出荷分だと月末に近い注文は翌月分としてカウントすることになり、母の日のある5月等は4月の売上を低く見積もってしまう。
毎月月初に前月の成績が分かっていれば、運転資金の目処や今後の対策も立てやすくなります。
損益計算書についてお気軽にご相談ください
弊社では毎月月初に取引先の損益計算を行なっております。
ご希望であれば算出させていただきますので、お気軽にお申し付け下さい。